かつてのBCL少年も初めての方もぜひ再びロマンの世界へ
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気象FAX放送
パソコンがWindowsになった恩恵のひとつ、多彩なBCL・DXソフトをDLして、いろいろな放送が受信できるようになりました。短波帯には膨大な数の業務通信波が出ていて、気象をはじめとしたFAX放送もそのひとつ。あの「ピ~ロロロ、ビョ~ロロロ…」という混信源が、見方を変えると喉から手が出るほど受信したいDX局になるとは…
受信しやすい局のひとつがJMH。気象庁予報部情報通信課が日本沿岸航行船舶へ各種気象情報を無線FAXで放送する局で、放送名称は気象無線摸写通報。
送信施設は、かつてのJJYやウルシグラム放送、東京ボルメットで有名なNTT名崎無線送信所。R. Japanの送信所で知られる茨城県古河市KDDI八俣送信所の近郊にある。
受信には、デコードソフトが必要になります。KG氏作成のフリーソフトKG-FAXが使いやすいです(ソフトの情報はnodatecさんのブログ記事を参照しました。ありがとうございました)。
まず受信周波数を、送信周波数からUSBなら-1.9kHz、LSBなら+1.9kHz(例えば3622.5なら3620.6USB)に合わせ、受信機のPHONE端子(RECORD端子)とPCのオーディオ入力端子をオーディオケーブルで接続。KG-FAXを起動し、放送開始に合わせて掃引ボタンをクリックすると、少しずつ天気図画像がデコードされて出てきます。
JMHは3622.5、7795、13988.5各kHzで、24時間放送。放送内容は「AWJP(沿岸波浪解析)、FSAS24(海上悪天24時間予想)…」とまさに業務局といった趣き。出力は5kWと強く、横浜市内の自宅でも低い周波数がスキップせず強力に受信可能。無線管理係にレポートすると、QSLが発行されます(写真下)。
気象FAX放送は世界中にあります。NOAA(アメリカ国立海洋気象庁)発行のWORLDWIDE MARINE RADIOFACSIMILE BROADCAST SCHEDULESに各国FAX局の詳細なリストとスケジュールが参考になります。そこで、デコードできそうな海外局受信にトライ。
韓国HLL2
台湾BMF
アラスカNOJ
ハワイKVM70
ニュージーランドZKLF
ZKLFは三浦半島のぺディで良好な画像が受信できました。音声を録音すればいつでもデコードできるので、帰宅後の楽しみが増えます。秋以降のシーズンには、もっとDXが狙えそうです。
小学生の頃天気図にハマってた時期があって、新聞の予報欄をスクラップしてパラパラ漫画風にしたり、NHK第二の気象通報を聞いて天気図を書いたりしてました。きれいに製図された天気図をみると、今でもときめきます。JMHはHPからクリアな図面を瞬時に取り出せますが、短波受信機を接続して出力される天気図を眺めると、時間もかかるしノイズまじりだけど、ラジオのDXと同じ「自分で遠くの電波をキャッチする」ロマンを感じてやみません。
受信しやすい局のひとつがJMH。気象庁予報部情報通信課が日本沿岸航行船舶へ各種気象情報を無線FAXで放送する局で、放送名称は気象無線摸写通報。
送信施設は、かつてのJJYやウルシグラム放送、東京ボルメットで有名なNTT名崎無線送信所。R. Japanの送信所で知られる茨城県古河市KDDI八俣送信所の近郊にある。
受信には、デコードソフトが必要になります。KG氏作成のフリーソフトKG-FAXが使いやすいです(ソフトの情報はnodatecさんのブログ記事を参照しました。ありがとうございました)。
まず受信周波数を、送信周波数からUSBなら-1.9kHz、LSBなら+1.9kHz(例えば3622.5なら3620.6USB)に合わせ、受信機のPHONE端子(RECORD端子)とPCのオーディオ入力端子をオーディオケーブルで接続。KG-FAXを起動し、放送開始に合わせて掃引ボタンをクリックすると、少しずつ天気図画像がデコードされて出てきます。
JMHは3622.5、7795、13988.5各kHzで、24時間放送。放送内容は「AWJP(沿岸波浪解析)、FSAS24(海上悪天24時間予想)…」とまさに業務局といった趣き。出力は5kWと強く、横浜市内の自宅でも低い周波数がスキップせず強力に受信可能。無線管理係にレポートすると、QSLが発行されます(写真下)。
気象FAX放送は世界中にあります。NOAA(アメリカ国立海洋気象庁)発行のWORLDWIDE MARINE RADIOFACSIMILE BROADCAST SCHEDULESに各国FAX局の詳細なリストとスケジュールが参考になります。そこで、デコードできそうな海外局受信にトライ。
韓国HLL2
台湾BMF
アラスカNOJ
ハワイKVM70
ニュージーランドZKLF
ZKLFは三浦半島のぺディで良好な画像が受信できました。音声を録音すればいつでもデコードできるので、帰宅後の楽しみが増えます。秋以降のシーズンには、もっとDXが狙えそうです。
小学生の頃天気図にハマってた時期があって、新聞の予報欄をスクラップしてパラパラ漫画風にしたり、NHK第二の気象通報を聞いて天気図を書いたりしてました。きれいに製図された天気図をみると、今でもときめきます。JMHはHPからクリアな図面を瞬時に取り出せますが、短波受信機を接続して出力される天気図を眺めると、時間もかかるしノイズまじりだけど、ラジオのDXと同じ「自分で遠くの電波をキャッチする」ロマンを感じてやみません。
by bclguide
| 2008-06-11 17:34
| 放送の楽しみかた
|
Comments(10)
Commented
by
Naka
at 2008-06-11 22:40
x
いつの間にこんなのにはまってたの!?
HF Airとかビーコン、潮流放送、そして気象FAX・・・
皆さんマニアックな方向に走ってますね(笑)。
しかし鮮やかな天気図です。
昔天気図を描いていた、そして今でもときめくとは!!
HF Airとかビーコン、潮流放送、そして気象FAX・・・
皆さんマニアックな方向に走ってますね(笑)。
しかし鮮やかな天気図です。
昔天気図を描いていた、そして今でもときめくとは!!
0
Commented
by
nodatec
at 2008-06-11 23:18
x
Shinさん、こんばんは。
海外の気象Fax受信もなかなか楽しいですね。私はJMHを受信してから他局を受信しておりませんが、Shinさんの記事を拝見して、またチャレンジしてみたくなりました。また、録音しておけば後からのデコードも可能というのは気がつきませんでした。
情報参考にさせて頂きます。ありがとうございました。
海外の気象Fax受信もなかなか楽しいですね。私はJMHを受信してから他局を受信しておりませんが、Shinさんの記事を拝見して、またチャレンジしてみたくなりました。また、録音しておけば後からのデコードも可能というのは気がつきませんでした。
情報参考にさせて頂きます。ありがとうございました。
Commented
by
bclguide at 2008-06-11 23:43
Nakaさん ユーティリティーDXはマニアックですが、昔の短波誌でも時々特集記事もありましたし…なんでも一通りやってみたい復活組の性です。夕方~深夜のDXタイムにあまり聞けないので、日中も受信できる近隣ユーティリティとかEスポ受信に気がいってしまうというか…BCL再入門のブログですので、何でも挑戦!がモットーです(なんかいろいろ言い訳めいてる)。
昔気象通報を聞いて、はじめて天気図を起こせたときは、はじめて英語放送を聞いて受信報告書を起こした時と同じような感動がありました。未知のものを自力でかたちにする快感です。あの頃も今も変わらないですね。
昔気象通報を聞いて、はじめて天気図を起こせたときは、はじめて英語放送を聞いて受信報告書を起こした時と同じような感動がありました。未知のものを自力でかたちにする快感です。あの頃も今も変わらないですね。
Commented
by
bclguide at 2008-06-11 23:52
nodatecさん JMHの記事参考になりました。改めてお礼申し上げます。HF-FAXはマニアの方もおられ、奥が深そうですね。ぺディでも、SDRと違って、音だけを録音しておけばいいので、パソコンを持ち込む必要もなく楽です(ほんとはその場でデコードしたほうが、受像の精度も上がるでしょうけど…)。実際は、自分の持ってるノートPCが2時間ほどしかバッテリーが持たず、ゲリぺに使えないのが実情です…
Commented
by
シエスタ
at 2008-06-14 15:28
x
Commented
by
cougar2200
at 2008-06-14 21:28
x
Shinさん こんばんわ。面白そうなので早速installして受信してみましたが中々貴画像みたいに綺麗に取れないです^^;
私も子供の頃NHKを聴いて天気図を作図していましたので懐かしくていっぱい取っちゃった^^;
色々Try出来そうで楽しみです。良い情報有り難うございました。
私も子供の頃NHKを聴いて天気図を作図していましたので懐かしくていっぱい取っちゃった^^;
色々Try出来そうで楽しみです。良い情報有り難うございました。
Commented
by
bclguide at 2008-06-14 23:40
シエスタさん 気象通報みたいな特殊な放送は、オタク心を刺激するのでしょうか?中1の夏の自由研究で、夏休み期間の天気図を気象通報から作成して提出したことがあります。あのときは、ちょっと浮いてるかな・・と思いつつも、「みんなが知らないことをやっている」というオタク独特の自尊心で満たされてたことを思い出しました(笑)。天気図仲間がおられて心強く思います。ぜひ一度お試し下さい。
Commented
by
bclguide at 2008-06-14 23:48
cougar2200さん ここにも天気図仲間がおられて、嬉しく思います。
FAX放送は、耳では聞こえててもある程度強くないとデコードがうまくできないところが難しいですね。信号が弱いときには同期が取れず画像が頻繁にずれることがあります。そういうときは、同期を最適の位置に取ったあとに「同期」ボタンを外すと、そのままの同期位置でデコードされ続けます。
ノイズが多いときは、受信機のNRなどで良化することもありますが、やはり良好な受信を期待するにはペディで聞くなど、普通のラジオ放送と変わりないところがありますね。cougar2200さんのとこでしたら、DXが狙えると思いますよ。
FAX放送は、耳では聞こえててもある程度強くないとデコードがうまくできないところが難しいですね。信号が弱いときには同期が取れず画像が頻繁にずれることがあります。そういうときは、同期を最適の位置に取ったあとに「同期」ボタンを外すと、そのままの同期位置でデコードされ続けます。
ノイズが多いときは、受信機のNRなどで良化することもありますが、やはり良好な受信を期待するにはペディで聞くなど、普通のラジオ放送と変わりないところがありますね。cougar2200さんのとこでしたら、DXが狙えると思いますよ。
Commented
by
cougar2200
at 2008-06-16 19:20
x
Shinさん こんにちわ。デコードのKnowhowまでご教示戴き有り難うございます。m(_)m他にBMFなどもデコードできたのですが同調がずれずれで旨くいかなかったのでどうしたものかと悩んでいました。信号は強いのに・・・早速使わせて頂きます(^-^)v
これからサイクル24、Condxも上がってくるので色々楽しめそうですね。
無線ではSSTVやPSK31、RTTYなどもやったことがありましたがBCLの世界にもこんな楽しい事もあるのを知り本当に嬉しいです。
BCLマンネリ打破の為、これらも非常に有効ですね。
これからも色々ご教示お願い致します。m(_)m
これからサイクル24、Condxも上がってくるので色々楽しめそうですね。
無線ではSSTVやPSK31、RTTYなどもやったことがありましたがBCLの世界にもこんな楽しい事もあるのを知り本当に嬉しいです。
BCLマンネリ打破の為、これらも非常に有効ですね。
これからも色々ご教示お願い致します。m(_)m
Commented
by
bclguide at 2008-06-16 22:45
cougar2200さん ファックス放送といっても普通の短波放送とおなじで、コンディションでうまく受像できるか左右されるところが面白いですね。このあたりRTTYも楽しそうですが、アマチュア無線ではかなりユーザーが減ったと聞きます。無線もカムバックしたい…と思いつつ、あれもこれも出来ないので時間を見て問題集開いたり…してます。なかなかページが進みませんが……