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かつてのBCL少年も初めての方もぜひ再びロマンの世界へ


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TP受信の魅力2

来週から師走。今年のTP-DXingもエキサイティングな体験ができました。前回に続き、自分なりに体験した受信の実際やその魅力について綴りたいと思います。なお、当内容は神奈川県横浜市およびぺディ開催地(神奈川・千葉)での受信をもとにしています。国内各地域で、受信可能エリア・局は異なってきます。


①TP受信のタイミング
とある夕刻。どうやら現在TP-DXのシーズンらしい。仕事が早く引けたので、帰宅後すぐリグのスイッチを入れてみるが何も聞こえない・・おっと、夕飯コールだ。きょうは給料日なので奮発してすき焼き。家族との話題も弾みアルコールも進んで、いい気分になってきた。ふと携帯でDX関係のBBSをみると、TPが爆裂してるとの情報で賑わっている!はやる気持ちを胸にシャックへ駆け込み、あわてて受信するも、AM帯は夕方と同じ、国内局と近隣局が聞こえるのみだった・・

聞きたいときに聞こえず、聞いてない時に聞こえまくっているという、「マーフィーの法則」。なかなかタイミングが合わないものです。チャンスはいつ、どこにあるのか・・

TPの受信情報がひんぱんに交換されているオープンな掲示板は、現状、太平洋さんのDX BBSしかありません。ここでの情報を見ても、シーズン中はほぼ連日、どこかしらの局が聞こえているようです。TP受信のチャンスは、シーズン中常にあります。もちろん、オープンする時間帯は日によってまちまちで、夕方17時台だけ聞こえる日もあれば、夕方から夜24時を過ぎてもずっと聞こえ続ける日もあります。弱く頼りなげに聞こえる日もあれば、一日中爆裂状態で音が歪んでる日もあります。珍局受信は時の運です。

チャンスを逃さないためには、まめな情報のチェックと不断のワッチ以外にありません。入感のパターンは、Eスポに似ています。シーズンの頭過ぎと終わり間際に不安定なオープンがあり、珍局受信のチャンスです。関東で聞いた印象では、

9〜10月・・・シーズンイン。北米内陸・南米のチャンス
11月・・・安定期。西海岸・カナダ中心
12月・・・やや弱まってくる。ハワイがよく受かる
1月・・・シーズン中休み。あまり良い日がない。
2月・・・安定期。西海岸・カナダ中心。
3月・・・シーズンオフ。爆裂状態の日もある。

もちろん、これに当てはまらない日もあり、そこがまた面白いところです。
なおTPオープン時は、中波帯の下から上までで聞こえている、というのは稀で、中波帯の低い方だけ、高い方だけ、X-Bandのみ、というように一定の周波数の幅に固まって受信できることが多いです。一番受信の可能性が高いのは、短波帯に近いX-Band(1610~1700kHz)です。
TP受信の魅力2_c0077964_1727351.jpg


②TP局のIDを聞き取る
念願かなってTPオープン日に巡り当った。さあ、聞くぞ!・・ダイヤルを回すと英語やスペイン語が聞こえている。英語はなんだか喋ってばっかだし、スペイン語はノンキな音楽が延々流れている。いったいどの地域が開けてるのかもよく分からない・・あ、いま「ESPN」とかいったな!どれどれ、WRTHを開いてと・・該当周波数にはそれらしきスポーツ局がいっぱい載っている。いまのどの局だ?分からない・・

アメリカのAMバンドは、現在数多くの放送局が林立しています。50kW級の高出力局と数kW局が数え切れないほど重なり合って、バンドは満員電車のような状態です。でも北米局は、正時直後はもとよりCM中にもIDが出ることが多いので、かなり確認のチャンスがあります。

IDの出方でもっともポピュラーな例。

“News Radio 8-50 KOA Denver”
“This is KSL News Radio 102.7 FM and 11-60 AM”
“You’re listening to Seattle's Progressive Talk AM 10-90”

通常、スローガン+周波数+コール+地名が最も多く、”This is〜”や”You’re listening to〜”といった短波局でよくあるIDは少数派です。周波数は850なら”eight hundred fifty”ではなく”eight fifty”のように前二桁、後二桁で区切られて発音されています。このようなパターンを基本に様々なバリエーションがあります。細かく何と出てるのかは、AM Radio Logや、放送局のHP、ウィキペディアなどでスローガンなどをチェックする、経験豊かなOMに伺うのがいいと思います。


スペイン語のID例。

“XEPRS (equis e pe ere ese) 1090 (mil noventa) AM (a eme) Rosarito, Baja California. Double X 10-90”(Double以降は英語発音)
“Sintonizan XEB (equis e be) La B (be) Grande de Mexico”
“La Gran D (de)”

慣れないスペイン語、ベラベラベラ〜〜とアナウンスが出るなかで、かろうじて局スローガンだけ聞き取れた、ということも。
こうして数局確認できることで、オープン方面を把握することができます。全米どこでも聞こえてるわけではなく、アラスカのみ、カリフォルニア北部やオレゴン、西海岸局の合間を縫ってユタやアリゾナ・・といったように、オープンした地域だけが聞こえることが多く、このオープン地域もグレーラインとともに移動するので、北米内陸は二次伝搬より一次伝搬のほうが受信のチャンスです。
TP受信の魅力2_c0077964_17532462.jpg


先日の和泉浦ぺディ、1140kHzでカントリーかオールディーズぽい音楽を流す局が強く入感してました。時折、局のスローガンらしきアナウンスが出てますが、うまく聞き取れません。コールは確認できず不明局でした。C&W・OLDフォーマットの局は同波で数局あり、なかなか絞りきれません。スローガンに地名ぽい単語も聞こえるけど、どこの局だろう。録音されたスローガンを何度も聞き返すうち”…Missouri Radio Station AM 11-40”ではないかと思うようになってきました。同日はかなり内陸まで開けていたし、KPWBの可能性はあるかもしれない。そう考えたら最後、そうとしか聞こえなくなってしまいました。夢のミズーリ局・・!
その受信音ファイルはこちらにあります。
皆さんにはどう聞こえますか。

しかしここは冷静に、複数のDXerに録音ファイルを聞いていただくことに。感想は「う〜んよく分からない・・」。そこで最後の手段、Nakaさんにお願いし、北米のDXerにコンタクトを取り聞き取っていただくことにしました。その結果は、「100%の確率でCHRBだろう。”Southern Alberta's community Radio Station AM 1140”と出ている」とのお返事を頂きました。あらためて録音を聞いてみると・・早口ですが確かにそう聞こえる!

あらためて思い込みの恐ろしさ、自分のヒアリング能力のなさを思い知りました。そして、海外現地DXerからの情報が確実性でも最良なのが分かりました。たしかに、北米DXerが取った日本局のID(この場合も、TP局ということになる)でも、アメリカ人同士で聞き取り合って推測するより、日本のBCLが聞けば一発で分かるのと同じです。
TPの情報は非常に少なく、局確認の自己判断は禁物です。信頼のおけるベテランDXerとの情報共有が不可欠です(これはどのジャンルのDXにも当てはまります)。TP局確認はこの道程がおもしろさの一つです。局の情報が少なく、非常に流動的なところも確認を難しくさせますが、同時に探り出す楽しさがうまれます。
TP受信の魅力2_c0077964_172844.jpg


③TP局の素性を知る
北米のラジオ放送局は様々な専門チャンネルに分かれています。主だった局のフォーマットの種類を列記します。

*Newstalk -ニュース専門局。ABC、CBS、CNN、USAなど各ニュースネットワーク
*Sports -スポーツ専門局。ESPN RadioやFOX Sportsが有名
*Talk -トーク番組。テレホントークやCoast to Coast AMなど。
*Religious -宗教番組。主にキリスト教プロテスタント
*Classic Rock -‘70~80年代ロック専門局
*Oldies -オールディーズ音楽専門局
*Country & Western(C&W) -カントリー音楽専門局
*Adult Contenporary(AC) -アダルト・コンテンポラリー音楽専門局
*Kids -子供(ティーン)向け番組。Radio Disneyなど
*Variety -トークや音楽などバラエティ番組。カナダCBCのCBC Radio Overnightなど
*Spanish -スペイン語番組。音楽・ニュース・宗教などに分けられる
*Ethnic -外国語番組。中国語・韓国語・日本語・ポルトガル語・パンジャーブ語など
*CBC -カナダ国営放送。番組は短波とパラレル。

番組内容は、例えばNewstalkでも音楽やテレホントークもあったり、局によって性格が違います。これらフォーマット名はIDの中に含まれたりすることも多いので、コールが取れなかった局の推定材料などにもなります。また局フォーマットは、局の買収や経営権委譲などの事情で頻繁に変わります。
このほか、局のホームページを発見できたならば、多くの情報が得られ、局の概要を知ることができます。局スタッフの写真や番組表があり、受信の助けになります。ストリーム放送も盛んですので、パラチェックに使えるでしょう。


④DXを狙う
TP受信でも、Es受信と同じ感覚のDXがあります。より内陸を、より遠距離を狙う醍醐味です。TPでよく開けるエリアは北米・カナダ西海岸、アラスカ、メキシコ北部が最も多く、次いでロッキー山脈東部、カナダアルバータ州、メキシコ大電力局となっています。これはTP伝搬が可能になる距離が関係してくるようです。
TP受信の魅力2_c0077964_1712234.jpg

上図は横浜からよく受信できるエリアを表示した地図です。頻繁にオープンする西海岸地域と、時折開ける内陸地域が、横浜からの直線距離でおよそ5000〜10000kmのエリア内にあることが分かります。この範囲外で受信経験のない地域が、なかなか聞こえないDXエリアとなります。
ただ、距離だけでははかれない部分もあります。同じ北米でも、北極圏に近いエリアはなかなか受信できません。北極を通る電波は、オーロラや地磁気の影響から、電波伝搬しにくいといわれています。極圏を通過する東海岸からの信号が受信しにくい原因のひとつです。

DXエリアがオープンするのは、Esとも似ていますがシーズンインとシーズンオフの時期に集中しています。実際に聴いていると、シーズン中の安定して聞こえる状態と違い、QSB・QRMが激しくフワフワして聞こえる日、夕方から深夜一日中開けている日、西海岸局が弱い日は注意が必要です。安定して入感している日のほうがIDは取りやすいですが、常連エリアしか聞こえてこないことのほうが多いのです。

外房では以前にチリのR.Corporacionを受信できたことがあります。チリのサンチャゴは
は千葉から17000km彼方。E層による伝搬なのかF層伝搬も絡んでいるのか、よく分かりません。先日の気仙沼でのアルゼンチン中波、外房でもキューバが受信できたことなど、思わぬDXに驚くこともあるTP-DXなのです。


受信頻度から、どうしても北米の情報に偏ってしまいました。
まだまだTP-DXの醍醐味のほんの片隅です。皆さんもマイペースでDXingを楽しんでいただきたいと思います。
TP受信の魅力2_c0077964_17174264.jpg

by bclguide | 2008-11-28 19:16 | 放送の楽しみかた | Comments(0)