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かつてのBCL少年も初めての方もぜひ再びロマンの世界へ


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TP受信の魅力

秋分の日〜春分の日にかけての期間、遠く太平洋を越え(Trans Pasific, TP)、北米などの中波放送が受信できます。

TP受信は、いつかはトライしたいDXのひとつです。短波にくらべ混信の影響を受けやすいですが、オープンすれは国内中波局の間を縫うようにして英語やスペイン語が聞こえ、アメリカ西海岸の雰囲気を楽しめるのも魅力です。
TPDX5年生なりに体験した受信の実際やその魅力について綴りたいと思います。


①TP-DXingの魅力について
Nakaさんのホームページ「MY BCL LIFE」のBCL随想MW-DXで、中波DXに関して以下のように述べられています。

「そもそも中波放送は国内という近距離に向けられた放送である筈なのに、遥か遠くの日本で聞こえるというところに言いようのない不思議とロマンを感じるのだ。丁度小学生だった自分が初めて短波で北京放送を聞いて「外国の放送が日本で聞こえるのか!」と驚いて感激したときぐらいのインパクトを感じているのだ。それとひとつのチャンネルで複数の放送が同時に聞こえるという不思議、しかも長いフェーディングの周期の中で、ある瞬間には国内放送が勝ち、また次の瞬間にはDX局が国内局を打ち負かすという不思議である・・」
TP受信の魅力_c0077964_14424810.jpg

TP受信の魅力_c0077964_14431515.jpg

上の地図を見ていただければ、受信できる距離の飛躍に驚かれることと思います。ここ横浜の拙シャックからは、日中なら関東地方、夜間は日本全国〜韓国、中国・ロシア沿岸部あたりが楽しめる感度の受信限界です(直線距離で1000〜2000km)。
ところが、本来自宅の近郊の局を聞くためのはずのAM放送が、いきなり8000km、10000kmの距離を飛び、聞こえる不思議・・

地図上では、横浜とTP常連局のKICYのあるアラスカ州ノーム、San Diego 1700のあるメキシコのバハ・カリフォルニア州テカテを赤線で結んでいます。上が一次伝搬の時刻で本日17:00JST、下が二次伝搬の時刻で23:00JST。一次伝搬では受信地が、二次伝搬では送信地がグレーラインに入っていることが分かります。どちらかがグレーライン内のとき信号が強くなる現象によって、通常のE層反射を越えた距離の中波DXが可能となります。

TP-DXは短波DXよりマイナーなイメージですが、実にダイナミックでエキサイティングなDXing体験を味わえます。
TP受信の魅力_c0077964_1442415.jpg


②受信システム
TP受信を楽しむためには、現状考えうる一番ハードなDXを狙う場合と同じ、しっかりした受信システムがほしくなります。

受信機はやっぱり通信型の高性能機が理想です。国内・近隣諸国局の影響で強電界の地域も多く、混信も相当激しいものがあります。強入力でも飽和せず、1kHz単位で分離できるフィルターを搭載した高感度RXが必要です。この要求に叶う現行機種は残念ながら少なく、かつてはAORのAR7030PLUSが最高峰といわれてました。ICOMのIC-R75、JRCのNRD-545も混信除去機能にすぐれ、TP-DXに使えます。また次期主力受信機として、SDRのPERSEUSが最有力候補と評されています。

アンテナも高ゲイン・混信回避にすぐれた指向性のあるものがFBです。既に多くの短波DXerがご使用のALA1530シリーズが、AM帯も使用可能です(一部不向きなバージョンもあり)。短波と兼用できて楽なのですが、あまりに感度の高い機種だと受信機が飽和したり、お化けが発生する原因になります。拙宅では室内インターフェイスにALA1530Sアップグレードキットを接続してるせいか、所々で地元AMのイメージが聞こえてしまいます。受信システムによって適正な感度が、最大限の受信能力を発揮するようです。ローテーターを使用して方向を変えることで、感度UPや混信除去が期待できます。アンテナ設置場所はなるべく高く、が基本です。部屋の中よりも外、ベランダよりは屋根の上、と見通しの良い場所に設置すると、受信のチャンスがそれだけ広がります。

より高性能なものには K9AYビバレージ・アンテナがあり、自作も容易で高性能ですが、大型でノイズにも弱く、自宅に設置できる方は限られてきます。広い海岸など、移動運用には最適です。
他にもアンプ・分配器も、中波帯が使用可能範囲に含まれたものを揃えたいです。

TP-DXの資料は、残念ながら現在入手できるものはほとんどありません。書籍は先日アップしたAM Radio Log、ネット上ではBBSやBlogにログが散見されるくらいです。これはNakaさんもおっしゃってますが、現状、国内にほとんどTP-DXerがおられないことがあります。関東県以北でないと受信が困難、近年のノイズ量増加も原因かもしれません。
TP受信の魅力_c0077964_1521741.jpg


③いざTP受信
さて、いざ受信ですが、実際にダイヤルを回しても聞こえないことのほうが多いです。TPがオープンしていないときは混信とノイズばかりで、本当にここで北米のAMが聞こえるの?と思ってしまいます。

益本仁雄・長瀬博之著「短波に強くなる」では、「(北アメリカ方面は)冬の17時前後と、深夜1時〜3時ごろに限られてくる」とありますが、太平洋沿岸では昼過ぎから入感することもあるし、7・8月に聞こえることもあったり、その日・その年度によってまちまちです。中波DXでは、太陽黒点数が低い時期が総じて好シーズンであることが多いようです。受信するチャンスを少しでも増やすには、やはりこまめにワッチするしかないです。BBSの情報や、太陽黒点数に関した情報サイトの常時チェックをお勧めします。

受信できるエリアは同じ日本でも地域によってずいぶん違います。関東地方では北米西海岸からコロラド・テキサスなど内陸部がよく入感しますが、九州地方だと西海岸をとらえるのがやっと。逆に東北ではWコール局などさらに内陸や、南米までも狙えますが、西海岸局の混信が激しくなるといった弊害も。北海道ではアラスカ局がポータブルでも強力に聞こえるようです。
同じ日の同じ時間でも、受信地によって聞こえるエリアがぜんぜん違ったり、遅れて聞こえてきたりする(グレーゾーンが移動している)こともあります。しばらくワッチし続けると、何度も聞こえる常連局、なかなか聞こえない珍局があり、TP受信でもパイロット局が有効であることが分かってきます。
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④IDを取る
IDは、各局主に毎正時前、毎30分、音楽局はCMの間などひんぱんに出てます。IDの聞き取りは英語局だと、コールサイン、スローガン、コール+スローガンなど、いずれも英語なので聞きやすいかと思います。スペイン語局の場合はコールや周波数告知もスペイン語で出る場合がほとんどなので、注意が必要です。それからTP局のコールサインや番組フォーマット(ニューストークや宗教局、スペイン語番組やクラシックロック、C&Wなど)は、頻繁に変わるのでリストは常に最新のものをチェックするように心がけます。IDがはっきり取れない時は、地名やCMの電話番号、ニュースや番組のネットワーク(ABC、CBS、CNNなど各ニュースネットワーク、Coast to Coast AMやESPN Radioなど)で、(ある程度)局を推察することも可能です。TP局のID聞き取り参考は、現地録音されたクリアなものが有効です。Wakiさんがご提供の、NDXCの受信音声アーカイブスが役立ちます。


⑤受信報告・QSL
受信報告には、やはり聞いた言語を使いたいです。送付先は局のHPを探し出すか、WRTH、AM Radio Logなどで調べます。返信率はあまり良くありませんが、それだけに届いた時の喜びも大きいです。局からはレター、グッズを頂くこともあります。PFCを同封するのもひとつの方法です。
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⑥問題点
さて、TP-DXにとって一番のネックは「ロケーションがものをいう」ところにあります。どれだけ優れた設備のシャックでも、外房や三陸の海岸で聞く音声にはかないません。熱心なTP-DXerには、わずかな休みを利用して年何回も東北まで遠征、連泊して珍局をゲットする猛者もおられます。
スリルと興奮に満ちたTP-DXですが、PLC普及などノイズ源の増加や北米AM放送のデジタル化もあり、今後、将来のTP-DXがどうなるか先行きは不透明です。受信のチャンスがあれば、今のうち最大限聞いておきたいです。


⑦スーパーDXへの夢
復活以来、Es-DXingでDXのスリルと興奮を体験しましたが、それとおなじ空気をTP-DXingにも感じます。短時間のオープンでどれだけの局を確認できるか。そして思わぬ地域の局の受信、同じ周波数で様々な局が入感する不思議。地元ローカル番組の楽しさ、可能性の低いQSLゲットへの挑戦・・
そしてもちろん、夢はさらに遠くの局を受信することです。TP-DXにおいて最大の目標は、中南米の奥地、そして北米東海岸局!北極圏を越えて到達する電波・・DXingへのロマンを抑えることができません。


普段と気持ちを少し切り替えて、ラジオのバンドをAMに合わせれば、BCLの原体験の再来、夢とロマンに満ちたTP-DXingの世界が広がっているのです!
TP受信の魅力_c0077964_154821.jpg

by bclguide | 2008-11-23 15:18 | 放送の楽しみかた | Comments(6)
Commented by Waki at 2008-11-23 20:31 x
大阪ではTPは無理と思っていましたが、3年前に780kHzと850kHzのAlaskaを聞いてからTPも狙うようになりました。ALAとAR7030のおかげです。ただ、どうしてもロケーション的な限界があり、最近はほとんどMy firstにはお目にかかりません。そこで、関東遠征、さらには現地録音に走ってしまいました。現地録音、特に西海岸で聞くと、大阪でノイズの中をTPで狙うのがイヤになるという逆効果になってしまっています。とはいえ、中波で北米というのは夢がありいいですね。
Commented by bclguide at 2008-11-23 23:10
Wakiさん 出張お疲れさまでした。
現地録音とTP-DX、どちらもそんなに簡単なことではないから、それぞれの良さを考えたら悩ましいでしょうね。
TP-DXのジャンルが伸び悩むのは、やっぱり「ロケーションの悪さ」があると思います。外房や東北がどれだけ良いロケーションでも、年に何回そこへ出掛けられるか・・関東圏のDXerでさえ苦労してると思います。
磯釣りだって、社会人なら絶好のポイントで毎日釣れるわけはないし・・
ここから先は各自の都合とのたたかいですね。「行けば夢がかなう!」、そう思えること自体にロマンを感じたりします。
Commented by Naka at 2008-11-24 21:04 x
TP-DXなんて少年時代は夢のまた夢だと思っていました。
物凄く難しいものだと思っていたし、仮に受信できたとしても空耳レベルの強さでしか聞こえないのだろうと思って諦めていました。
それだけに大人になってBCLを再開して、初めて北米中波局を受信した時の感激は大変なものでした。家の中で思わず雄叫びを上げて、嫁がギョッとしたほどです(笑)。
受信は確かに容易ではありませんが、お書きになっているようなある一定以上の受信システムを揃えれば、常連局はまず受信できますし、10kHzセパレーションのお陰で、むしろAUS民放局などよりも受信は容易であると言えます。
仰る通りTPに限らずDXを自宅で行うという考え方はもはや過去のものになりつつあり、どれだけいいロケーションに行けるかが成否を分ける訳です。
TP-DXの魅力はとにかくその膨大な局数にあるとも言えます。私の受信した局などほんの一部であり、長い年月を掛ければまだまだ沢山の局が聞こえそうです。短波放送が減少しているだけに、中波DXは宝の山であると言えます。
これからもご一緒に、この山を掘っていきたいですね。
Commented by bclguide at 2008-11-24 21:45
Nakaさん 確かに初めてTPの信号を聞いた時は、常連局とはいえ大興奮しました。初TPは、初ぺディだった茅ケ崎でのXEPEでした。ユーロ中波などに比べても、平日でも受信できるし、混信の影響は9kHzセパより少ないですね。
でもたしかに、自宅でのDXには限界を感じてきています。数少ないぺディでのチャンスを、最大限活用したいですね。先日のぺディで、SDRの有用性をこれでもかと実感できました。
ぜひこれからもナブラを逃さず、ガンガン揚縄して満船操業でいきましょう!!
Commented by show at 2008-11-25 01:38 x
>TP-DXなんて少年時代は夢のまた夢だと思っていました。
私は、TPと言う単語すら知りませんでした。太さんの掲示板でしり、ALAを導入することで聴く事が出来ました。
私は、一応自宅中心で聞いていますが、コンディションさえ良ければ聞こえる物ですよ。まさかのEUや北アフリカが自宅で聞こえた時はビックリしました。
最近遅くまで、X-band が聞こえるようになりました。今日も、1680kHz が1時前まで聞こえていました。
最近は、1476kHz を毎晩録音して遊んでいます。
Commented by bclguide at 2008-11-25 10:09
showさん 大きさ・性能で、ALAを超える中波用アンテナはないですね。以前自作した中波ループは高性能ながら、大きすぎることと同調型なのでオープン時に1チャンネルしか対応できないという難点もありました。
このところは、常連を超えたより遠くの局の受信が自宅では困難に思えてます。受信レポートも、この2年はMy Firstがなく出せませんでした。
より遠くを狙うなら・・所帯持ちがそうそう何度も行けるものではないし、行けてもコンディションの当たりにぶつかる日も少ないですが、やはりNakaさんおっしゃるようにペディしかないです。